【高岡市】「無骨×かわいいで人気拡大 高岡発アウトドアブランド「ENRICH」に注目

富山県

高岡市発のアウトドアブランド「ENRICH(エンリッチ)」をご存知でしょうか。キャンプグッズを展開し、コアなキャンプファンから注目を集めているブランドです。

代表を務める置田さんは、もともと工場で溶接の仕事に携わっていました。金属を加工し、形にしていく工程に魅力を感じ、そのおもしろさに次第にのめり込んでいったといいます。その後、転職した飲食店では接客や販売、営業といった分野を経験。ものづくりとは異なる視点を身につけていきました。

そうした経験を重ねる中で、もともと趣味であったキャンプに活かせないかと、自らキャンプ用品を制作するようになります。 はじめに手がけたのは、友人から依頼を受けて制作した「分解して持ち運べるテーブル」でした。実用性とデザイン性を兼ね備えたそのテーブルは大変喜ばれ、「これほど喜んでもらえるなら」とフリマサイトで販売を開始します。

すると、その商品は予想以上の反響を呼びました。「もっと多くの人に、自分の作ったキャンプ用品で喜んでもらいたい」そうした思いが、ブランドとしての歩みのきっかけとなっていきます。ブランドとして歩み始めた後も、置田さんの挑戦は止まりませんでした。新しいアイデアを次々と形にし、3Dプリンターや卓上レーザー加工機などの機材も自ら操作。自社の設備だけでは難しい加工については、知人や友人の力を借りながら、試行錯誤を重ねていったといいます。そうして生まれた商品の中でも、特に注目を集めたのが「ココペリ」をモチーフにしたシリーズです。ココペリは、ネイティブアメリカンの間で伝わる精霊で、笛を吹くことで五穀豊穣や子宝、幸運をもたらす存在とされています。無骨な印象が強いアイアン製キャンプ用品の世界において、このココペリのデザインは「可愛らしさ」を感じさせるアクセントとなり、多くのキャンプファンの心をつかみました。その結果、シリーズは大きな反響を呼び、ブランドの代表的な存在へと成長していきます。

また、ENRICHのアイテムの中には、工房で一つひとつじっくりと丁寧に生産されているものもあります。中でも印象的なのが、達磨をモチーフにしたランプシェードです。こちらは3Dプリンターを使用して制作されていますが、一度に作れるのは4個ほどで、完成までに約2日を要するとのこと。効率だけを追い求めるのではなく、丁寧に時間をかけて仕上げられている点も、このブランドの魅力のひとつです。そうした手間ひまを惜しまないものづくりの姿勢が、製品の質感や存在感につながり、多くのファンを惹きつけているのかもしれません。こうした姿勢で生み出された商品には、多くのファンがついています。京都で開催されるオフ会では、ENRICHのファン約120人が貸し切りのキャンプ場に集うこともあるのだとか。ブランドを通じて人が集まり、つながりが生まれている様子がうかがえます。

さらに、人気音楽グループ・ケツメイシのRyojiさんも同ブランドのファンの一人。プライベートでの利用をきっかけに、現在はライブグッズの制作も進められているといいます。

現在の主な販路はオンライン通販ですが、専門店や百貨店からのオファーも増えており、販路はさらに広がりを見せています。今後について置田さんは、「キャンプ用品という“モノ”にとどまらず、思い出に残る“コト”につながる企画にも挑戦していきたい」と話します。また、趣味でもあるハーレーに関連したバイク用品の展開にも意欲を見せていました。高岡という「ものづくりのまち」から生まれたENRICH。
その背景にある技術と想い、そして人と人とをつなぐ力は、これからさらに広がっていきそうです。

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